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3/13(水)1型糖尿病 障害年金訴訟(東京) 第2回口頭弁論、院内学習会のご報告、御礼

2019年03月26日 イベント地域生活雇用労働、所得保障

3月13日(水)「1型糖尿病 障害年金訴訟、院内集会」について、原告の西田えみ子さんからご報告いただきました!西田さんはDPI障害者権利擁護センターの相談員でもあります。
以下、ご報告と御礼です。


3月13日(水)、1型糖尿病障害年金訴訟(東京)第2回口頭弁論がありました。

当日の血糖値は寝起きが「333」で補正のインスリンを打っても「445」という謎の高血糖でグッタリ。

機械での血糖値計測の結果

普段ならカニューレをとり換えてインスリンを入れて補正して2時間ほど様子を見ます。

下がらなければ外出を控えて対処するというパターンでしたが、這ってでも行きたく、そのまま出発しました。

東京地裁の医務室で処置させてもらおうと思いつつ、到着した時は100くらい下がっていてホッと一息。

その途端に忘れ物を思い出しました……。

忘れ物①「横断幕」

エア横断幕の入庁行動、みなさまありがとうございました!!

入庁行動

忘れ物②「証拠書類」

フリースタイルリブレという機器、本来は不正な自費購入を、暫定的混合診療という形で買った時の領収証原本を忘れてしまいました。

そのせいで今回提出した証拠書類のすべての調べは延期ということになり落ち込みましたが「私もたまに忘れますし、だいじょうぶ」という代理人の言葉にホッとしました。

本題の裁判について。

今回は、去年12月に届いた被告(国)の答弁書に対する反論でした。

国は糖尿病の障害はあくまで慢性合併症によるもので血糖値は自分でコントロールできるものとし、障害ではないと主張しているようです。

「ようです」と曖昧になるのは、根拠が不明瞭で、低血糖、高血糖の大変さを説明する一方、コントロールすれば健常者と同じように生きられると主張しているからです。

これに対し、私にとってのコントロールの困難さ、負担の深刻さについて、代理人から反論が述べられました。

裁判官から国に対して「2級、3級の違いが分かりにくいので説明を」ということが述べられた上、次回まで再び国の反論を待つことになりました。

院内集会

午後の報告集会では、まず私から答弁書から見えてきたこと=糖尿病への偏見で、ずさんな審査がなされたという思いを発言しました。

報告の様子

小嶋愛斗弁護士より、法廷での意見陳述の再現とともに東京では2級該当性の争いになること。

大阪弁護団の竹尾和晃弁護士より、大阪では理由附記の違法性で勝訴の見込みであることが報告されました。

弁護士 弁護士 弁護士 弁護士弁護士

 

弁護団による意見交換では、訴訟の意義ともに、判定をどうするかという医学モデル、社会モデルの根本的な議論の必要性、連携の必要性などが語られました。

会場の質疑応答では、糖尿病=自己責任とする風潮が根強いことの問題、障害者運動としてそれに抗する運動の必要性についてご意見があり、とても共感しました。

1型糖尿病は自己免疫疾患なので「生活習慣病ではない」と言いやすいですが、健康を自己責任とする風潮がある限り苦しみ続けます。

病名はともかく、自分でどうすることもできずに困っている人を「自己責任」に追いやって、国が責任を放棄する現状を変えたいと、つくづく思います。

発達障害をもつ人からは、親に成年後見人がついた途端に行方がわからなくなり、なぜか面会を拒否されて何年も苦しみ続けているという状況が語られ、理由を確認することの大切さを学んだというご発言がありました。

理由がわからなければ納得できるはずがなく、私自身の状況と重ねて、父権的、パターナリズムの暴力性を実感しました。

裁判所へ求めたい合理的配慮については、手話通訳は当たり前にあるべきというご意見がありました。

現在は求める側へ費用がかかるため、具体的なニーズをあげながら求めていきたいと思いました。

第3回口頭弁論は2019年6月17日(月)15時から15時30分 東京地方裁判所103号法廷です。

ぜひ傍聴に来てください!

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